脇の臭い(ワキガ)と一緒に使われることが多い脇汗(多汗症)。
制汗剤を選びでも「脇汗を抑える!」とか「臭いに効く!」と書いてあり、どれを選べば良いか難しいですよね。
最初に結論を言ってしまうと・・・
ただ、自分が多汗症なのかワキガなのかを知っておくことで対策できることもたくさんあります。
そこで今日はワキガと多汗症の違い、それぞれの対策・治療法をご紹介していきます。
脇汗・臭いの原因
汗をかかなければ、臭いやシャツについた汗ジミを気にすることもないのに・・・と思ったことはありませんか?
私達は「体温調節」のために汗をかいているんです。
人間の体温は42度以上になると体の中の酵素系の細胞が壊されてしまうことから、37度前後に保たれていると言われています。
真夏は40度近くになる日も多いですよね。
もし汗が出なかったら体温がどんどん上がっていき危険と言われる42度を超えてしまいます。
そのために「汗」をかくことで体の温度を下げているのです。
気温や体温に関係なく「緊張した時」などにかく汗もあります。
次は、汗の種類についてご紹介。
汗が出る腺は「アポクリン腺」「エクリン腺」の2種類がある
引用:ノアンデ
皮膚には汗が出る「汗腺」があり、その汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺という2種類があります。
アポクリン腺
・主にわきの下など限られた場所にあり、温度に関係なく出る汗。思春期以降活発になる
・アポクリン腺から出る汗はタンパク質やアンモニアなど有機物がたくさん含まれていて雑菌と合わさることで臭いが出る
・色は乳白色
エクリン腺
・生まれた時から全身にあり、「汗をかいた」と感じるのはエクリン腺から出る汗のことを指す
・99%が水分でサラサラとした汗
・色は透明
アポクリン腺から出る汗が「ワキガ」の原因に
汗自体は無臭なのですが、アポクリン腺から出る汗にはタンパク質などが含まれていて、細菌が繁殖しやすくなっています。
汗と細菌が合わさることであの嫌なワキガの臭いを放ってしまうので
アポクリン腺は誰もが持っていますが、人によってその粒の大きさや量が違います。
よく欧米人の体臭は日本人よりもきつい多いと言われますよね。
欧米人=アポクリン腺の粒が大きく量も多い
ということになります。
ワキガチェック
この記事を読んでくださっている方は少なからず「脇の臭い」を気にされているのではないかと思います。
以下のセルフチェックで一度確認してみてください。
服の脇部分が黄ばんでいる
汗っかき
両親のどちらかがワキガ体質
肉類・揚げ物が好き
便秘気味
◯の数が0個・・・ワキガではなさそうです
◯の数が1~3個・・・ワキガかも?!まずは自分がワキガだと気付いて汗とにおい対策をしっかりしよう
◯の数が3個以上・・・ワキガ濃厚!しっかり脇汗・におい対策をしないとヤバイ・・・
ワキガの治療法
軽いワキガの場合市販の制汗剤などで対応されている方が多いと思いますが、ワキガの症状が重い場合は病院に行くのがおすすめ。
ワキガの治療は「形成外科」「美容外科」で治療されています
1.制汗剤、内服
↓
2.超音波、ミラドライ、ボトックス注射など
↓
3.切開法(手術)
※治療の順番等は各医院で違うため直接問い合わせてください。
エクリン腺から出る汗が「多汗症」の原因
全身にあるエクリン腺から出る汗の中でも手や足、脇などから大量に汗をかく症状を「局所多汗症」といいます。
日常生活に支障が出る程の汗でワキガ同様多汗症の方の悩みも深い!!
学校や仕事に行っている時間帯の10時~18時に汗が多く出ると言われていて、気温や温度に関係なく汗が出るのが特徴です。
多汗症の診断基準
多汗症の診断基準は以下の通り。
最初に症状がでるのが 25 歳以下であること
対称性に発汗がみられること
睡眠中は発汗が止まっていること
1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
家族歴がみられること
それらによって日常生活に支障をきたすこと
2個以上当てはまる場合、発汗検査などを行って多汗症と診断されます。
腋窩(脇汗)多汗症の治療法
多汗症の治療は「皮膚科」「美容外科」「形成外科」で行うことができます。
基本的な流れは以下の通り
1.制汗剤、内服
↓
2.ドライオニック(電気を流して発汗を減らす)
↓
3.ボトックス注射
↓
5.切開法(手術)
ワキガと多汗症の併発はなんと6割!!
長々とワキガと多汗症について説明してきましたが、実はワキガの人が多汗症である事が多いのは事実で、
日本橋形成外科では
腋臭症では約60%に多汗症を合併するといわれています。
逆に多汗症患者のどれくらいが腋臭なのかというデータはありません。
と記載されています。
市販で販売されている制汗剤も「汗、臭いに効く!」と書かれている理由が何となく分かりました。
効くかどうかは別にして・・・(笑)
まずは脇汗、ワキガ用の制汗剤から試そう
ワキガの場合も多汗症の場合も「汗を減らす」ことが大事だと冒頭にも書きましたが、どちらの治療法も最初は制汗剤を使うことからスタートします。
ワキガ治療の形成外科や美容外科は19時や20時頃までしている所がありますが、お仕事をされている方やお子さんがいる方はなかなか通院するのは難しいですよね。
もちろん恥ずかしいという気持ち、分かります。
実際に多汗症患者の3人に1人は恥ずかしいという気持ちから受診できないとの調べも出ています。
病院では「塩化アルミニウム」という汗を抑える制汗剤を処方されることが多いです。
この塩化アルミニウムは、汗を抑える代わりに副作用として「痒み」が出ることが特徴。
塩化アルミニウム使用の制汗剤
当サイトでご紹介している制汗剤の中で塩化アルミニウムを使っているのは海外製の制汗剤の
デンマーク製のデトランスα(パースピレックス)はロールオンタイプの制汗剤で手軽に使えるのも特徴。
(病院で処方される場合の多くは液体でコットンにつけて塗るタイプが多いようです)
塩化アルミニウムが配合されているため私のように敏感肌にはチクチクとした痒みが出ますが、制汗、消臭効果はかなり高いです。
価格:3,500円
塩化アルミニウム不使用タイプ「クリアネオ」「ノアンデ」
いくら汗や臭いが抑えられても痒みに耐える日々は大変!!そんな方におすすめなのは・・・
通販制汗剤のメジャー商品「クリアネオ」。お肌に優しい植物成分がメインで敏感肌、お子さんにも安心して使うことができます。
ワキガの場合、脇を清潔にすることが第一なのですが、クリアネオは、制汗剤の他ボディーソープも販売されているのでセットで使うと効果大。
価格:4,980円(定期)
それでもダメならやっぱり病院へ!
制汗剤使用でも全く効果が出なかった、臭いも汗も抑えられない・・・
という方は思い切って病院へ行ってみるのがおすすめ。
治療としては、直接脇からアポクリン腺を取り出す切開法の他に切らずに治療するビューホット、ミラドライに加えボトックス注射などを行ってくれます。
さらに、たとえ傷が残らないと言われている治療法でも人によっては傷口が長く残ることなどもあるので、しっかりカウンセリングをすることをおすすめします。
保険適用で安い!池袋サンシャイン美容外科
ワキガ、多汗症治療では珍しい保険適用の池袋サンシャイン美容外科。
カウンセリング当日に施術もしてくれ、しかも1回でOKということですが・・・
ガッツリ切開する方法です。
ただし、アポクリン腺、エクリン腺を切除してくれるので再発の可能性がほとんどなく、入院する必要もありません。
価格:片脇2万円~
切らない治療法「ビューホット」銀座マイアミ整形外科
手術をすることなく、細い針から高周波を出し汗の腺(アポクリン腺、エクリン腺両方)にダメージを与えて汗を臭いをなくす治療「ビューホット」。
銀座マイアミ美容外科ではビューホット研究の第一人者丸山院長が直接施術してくれるので安心♪
治療は30分程度、痛みも少ないことでお仕事で忙しい方やお子さんがいるママでも通うことができます。
価格:35万~
切らない、針を刺さない「ミラドライ」東京プラチナムクリニック
最初にご紹介した方法は脇を直接切る方法、ビューホットは高周波+針と痛みはないと言われても怖い・・・と思う方多いですよね。
ミラドライは切開や針を刺すことなく電磁波を当ててアポクリン腺、エクリン腺を破壊していきます。
ミラドライの場合も日帰りOKです。
価格:モニター価格で30万円~
まとめ
今日はワキガ、多汗症の原因や治療法についてご紹介しました。
手術は多くの確率で汗や臭いが抑えられますが、やっぱり価格面や副作用を考えるとこわい・・・という方はまずは市販の制汗剤から試してみるのはいかがでしょうか?
痒みが出るけど汗を止めたいという方には
お子さんや、肌が弱い方が使う場合は塩化アルミニウム不使用の
クリアネオやノアンデがおすすめ。
⇒ノアンデ
手術をするのに比べると完璧に臭いが出ない、汗が出ないというのは難しいです。全部試してそう思ってます。
ただ、ケアをしないよりはした方が明らかに汗や臭いの量が減るのも分かっているので、ドラッグストアの制汗剤に満足していない方は通販の制汗剤を試してみてはいかがでしょうか?